ごあいさつ

うつのご家族の皆様へ

うつの家族の会 みなと

共同代表 砂田 くにえ

 

うつの家族の会 みなとのHPにアクセスして頂きましてありがとうございます。

 

うつご本人のサポートにお疲れではありませんか?

多くのうつのご家族が、うつご本人の回復を信じながら、ご本人への対応に悩み、将来への不安を抱えていらっしゃいます。

私自身もうつの経験があります。

直接のきっかけは、パーキンソン病の父の介護中、私があげたスプーン一さじのヨーグルトが肺に入り、肺炎を起こし、意識不明の後亡くったのが原因でした。

介護の疲れと、自分のした余計な事が父の命を短くしてしまった事への後悔から、回復までには5年以上の時間がかかりました。

治療中一人暮らしをしておりましたが、回復中に夫と出逢い、結婚しました。

その後1年もしない内に、今度は夫が過労によるうつ病と診断されました。

その日から、私はうつの家族になりました。

 

夫は一時寝たっきりの状態の時があり、いつも機嫌が悪く、自殺願望もあり、

(一体いつまでこのままなのだろうか? 本当に治るのだろうか? 私の接し方が悪いのだろうか?)

自分自身の時よりも、不安と心配で一杯の状態が7,8年以上も長く続きました。この間の事を話し出したらいくら話しても話足りない程です。

今、かつての私と同じような状況にいらっしゃるご家族の皆さんも多いのではないでしょうか?

 

お陰様で現在夫はすっかり回復し、あの長く辛かった時期が嘘のようです。

あの時は、こんな日が来るとは全く想像できませんでした。

現在、夫はうつの家族の会・みなとの共同代表として、一緒に活動しています。

 

「他のうつのご家族はどのように日々ご自身の健康を保ち、どうやってご本人と接しているのだろう? 他のご家族とお知り合いになって、お話を伺ってみたい」

そう思ったことが、「うつの家族の会 みなと」の前身「ハートビート」を始めるきっかけになりました。

2006年に会を始めてみて初めて判ったことがあります。

ご家族は、うつご本人の治療と回復を最優先するあまり、ご自身の心身の健康については、ほとんどの方が気になさる余裕がないまま毎日を過ごしていらっしゃると言う事です。

中には、ご家族自身が眠れない、疲れていると言う理由から、内科や、精神科に通い、服薬なさっているご家族もいらっしゃる事に驚きました。

このままでは共倒れになってしまう。この現状を身近に感じ、少しでも早く対応し、防ぎたいと思ったのです。

ご家族にもケアが必要です。

そしてご家族がいつもどおりの生活を送り、心身ともに健康でいることがうつご本人の回復にも必ず役立つ。このことを全てのうつのご家族の皆さんに知ってもらいたい――。

 

以上の考えから、いつの日にか、「うつの家族の会 みなと」では、いつでも気軽に立ち寄れて、 うつのご家族がホッとできる場と時間を提供する「サロン・みなと」をオープンしたいと考えています。

 

また'09年2月放送の『NHKスペシャル/うつ病治療〜常識が変わる』に出演する機会を頂戴しました。

番組放送後、私たちに寄せられた想像を超えた反響に、ご家族が置かれている大変な状況を改めて強く感じました。

 

その後取材をお受けする機会がある度に、うつのご家族の置かれている状況と、ご家族にもケアが必要である事、そしてご家族が健康な状態でいる事は、必ずいいサポートをする事に繋がり、それはうつご本人の回復を早め、また再発予防にもなることをお伝えしています。

 

今年7月に新宿の京王プラザホテルで開催された「第9回日本うつ病学会」では、「うつ病の家族を抱えて:家族会からのメッセージ」と言う題で、以上の内容を約1時間お話させて頂いて参りました。 

 

これからも、「うつの家族の会 みなと」から、うつのご家族に向けて情報を発信し、また社会に向けて、うつのご家族の声を届け、うつのご家族が少しでも健康に日常生活が過ごせるように活動していきたいと思います。

これらは必ず、うつご本人の回復に繋がります。

 

どうぞご家族だけで悩みを抱え込まないで下さい。

うつご本人が回復なさるその日まで、一緒に頑張って行きましょう。

わたくしたち「うつの家族の会 みなと」は皆さんをサポートします。